ラウンドでたまに聞く「アンプレヤブル」ってなに?
この記事では、そんな疑問に答えます。
こんにちは!シミュレーションゴルフスタジオ「GOLBA24(ゴルバ24)」の植松です。
ゴルフのルールにある「アンプレヤブル」とは、木の根元や枝の上などショットが困難な場合の救済処置を受けるルールのことを指します。プレイヤーがアンプレヤブルを宣言することで、救済措置が受けられるといったルールです。
そこで今回は、「アンプレヤブルの3つの救済措置」「アンプレヤブルの4つの注意点」を中心に、アンプレヤブルに関して解説します。
GOLBA24は「本物のゴルフが身に着く」シミュレーションゴルフジムです。新橋駅SL広場から徒歩1分に店舗を構えており、仕事帰りに自主練習やゴルフレッスンが受けられる環境です。
GOLBA24 4つのポイント
- 科学的根拠に基づいた独自メソッドで、スコアを着実に伸ばすレッスンプログラム
- PGA・A級インストラクターなど、経験と実績豊富なレッスンプロが徹底指導
- 全室が完全個室のスタジオで、落ち着いて練習できる環境
- 高性能カメラ・コンピューターを搭載したシミュレーター「Science EYE」を全室に設置






アンプレヤブルとは
冒頭のとおり、アンプレヤブルとは木の根元や枝の上などショットが困難な場合の救済処置を受けるルールのことを指します。
特に木の根元では、通常通りにショットをすると怪我をしてしまったりクラブが傷ついてしまったりする可能性があるため、ルールの範囲内であれば積極的にアンプレヤブルを宣言するといいでしょう。
通常、アンプレヤブルは1打罰のペナルティが課せられ、救済の選択肢の中から自分に最も有利と思われる救済を受けます。
ただし、ペナルティエリアや深いラフなどはアンプレヤブルの対象外となり、通常通りに次のショットを行わなければいけません。
アンプレヤブルの判断基準
アンプレヤブルの宣言は、あくまでプレイヤーの自己判断となります。
ルール上は平らなフェアウェイの上にボールがある場合でも、自己判断でアンプレヤブルの宣言が可能となっています。
しかし、必要以上にアンプレヤブルを宣言してしまうと、スロープレーにも繋がり、周りのプレイヤーからの印象も悪いです。最低限の配慮は心掛けておくべきといえるでしょう。
アンプレヤブル3つの救済方法


プレイヤーがアンプレヤブルを宣言した際には、主に次の3つの救済措置があります。
それでは、それぞれの救済方法について詳しく解説していきます。
ボールとピンを結んだ後方線上から打ち直し
次の方法は、ボールとピンの後方線上に下がってショットをする方法です。この場合、先ほどの2クラブレングスのような範囲制限はなく、後方線上であればどこまでも下がることが可能です。
そのため、2クラブレングス以内で通常通りのスイングができるスペースがない場合は、後方線上に下がって気にせずショットができる位置まで下がるといいでしょう。
ただし、後方線上に下がるときは、後方線上に”基点”を決め、その基点からピンに近づかないように1クラブレングス以内でボールをドロップしなければいけないので注意しましょう。
一番最後にショットした場所から打ち直し
ゴルフでは「ストロークと距離」という罰があり、1打プラスにすることで1打前までの距離に戻って再度ショットが可能となるルールがあるのです。
そのため、あまりにもボールの位置が悪い際は、アンプレヤブルを宣言することで1打前の安定した地面から再度のショットが可能となるのです。
ボールから2クラブレングス内でピンに近づかない場所からドロップする
「2クラブレングス」とは、クラブ2本分の長さのことであり、アンプレヤブルを宣言した際にはピンに近づかないようにボールの位置からクラブ2本分以内のエリアにボールをドロップし、次のショットが可能となります。
「クラブレングス」に関する詳しい情報は以下の記事でご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
クラブレングスについては、「クラブレングスの正しい測り方は?1クラブレングスと2クラブレングスの違い」で解説しています。
アンプレヤブル4つの注意点


先述したように、アンプレヤブルを宣言することでさまざまな救済を受けられますが、いくつかの注意点があります。
- ペナルティエリアではアンプレヤブルの救済が受けられない
- バンカー内はアンプレヤブルの特別処置がある
- 再ドロップは最低2打罰となる
- アンプレヤブルの宣言をしないのはマナー違反
ペナルティエリアではアンプレヤブルの救済が受けられない
アンプレヤブルは、どこでも宣言が可能というわけではありません。ペナルティエリア内です。
ペナルティエリアといえば、OB(アウトオブバウンズ)や、池などのウォーターハザードがありますが、これらのエリアはボールが落ちた場所から次のショットはしないため、アンプレヤブルの宣言はできません。
バンカー内はアンプレヤブルの特別処置がある
アンプレヤブルの救済処置のなかには、バンカー内でのアンプレヤブルの救済処置もあります。
従来のルールでは、最後にショットした場所に戻る以外にバンカーから抜け出す処置はありませんでした。しかし、2019年のルール改定によって、ボールとピンの後方線上であればバンカーの外にボールを出せるというルールになったのです。
しかし、この時の注意点として、通常のアンプレヤブルでは1打罰となりますが、バンカーからアンプレヤブルによって抜け出す際は2打罰となります。
再ドロップは最低2打罰となる
アンプレヤブルによってボールを別の場所にドロップする際に、元の場所にボールが転がって戻ってしまうというケースもあり得ます。
この場合は、再度アンプレヤブルを宣言して、さらに1打罰(バンカーなら2打罰)のペナルティを受けたうえで再度のドロップを行います。つまり、最低でも2打罰となるので慎重にドロップしましょう。
アンプレヤブルの宣言をしないのはマナー違反
アンプレヤブルを宣言せずに救済を受けても、ペナルティにはなりません。
しかし、一般的にはアンプレヤブルの救済を受ける際は自ら宣言するのがマナーとされているため、周りのプレイヤーに迷惑や不快を与えないように宣言するべきといえるでしょう。
まとめ 打ちづらいときはアンプレヤブルを積極的に利用する
今回は、ゴルフのルールである「アンプレヤブル」について解説してきました。
アンプレヤブルは、1打罰のペナルティを受け入れ、次のいずれかの救済措置を受けます。
また、アンプレヤブルの注意点は、次の通りです。
- ペナルティエリアではアンプレヤブルの救済が受けられない
- バンカー内はアンプレヤブルの特別処置がある
- 再ドロップは最低2打罰となる
- アンプレヤブルの宣言をしないのはマナー違反
アンプレヤブルは使い方次第でスコアを伸ばす手段にもなり得ますので、うまく活用してみましょう。